現在、鹿児島ではテレビドラマ「永遠の0」が3週に渡って放映中ですが、その主人公 宮部久蔵が特攻隊員として飛び立ったのが,旧日本海軍の鹿屋(かのや)基地です。
現在は、海上自衛隊の鹿屋航空基地となっていますが、ここに特攻隊の貴重な資料が展示されている資料館があり、テレビドラマの中でも、宮部久蔵の孫役である広末涼子らが訪問しています。
1階には海上自衛隊航空部隊の発展と過程、その中で活躍する隊員の姿など、現在の海上自衛隊の活動状況が紹介されています。
多くの展示物の中で最も人々の胸に響くのは、国のために自身の命を捧げ若くして散った特攻隊員の写真や遺書・遺品などの資料です。
また、ホールにはテレビドラマにも登場した、日本の名機「零式艦上戦闘機52型」が復元展示されています。
この零戦は、平成4年に鹿児島県の錦江湾垂水市沖と吹上浜の海底から引き揚げられた2機が、ともに補う形で1機の零戦として復元されたもので、本物から醸し出される力強さと美しさには圧倒されます。
零戦は全国に何カ所か現物が展示されていますが、これだけ美しく再現されたものは他にないでしょう。
風防も開いた形で展示され、コックピットが覗けるようになっています。
計器まで、再現されているのは、自衛隊員と民間技術者の皆さんの努力の賜物です。
資料館の周囲には,旧日本海軍や海上自衛隊で使用された航空機などが所狭しと展示されています。
その中で最も目を引くのが二式大型飛行艇12型
昭和15年当時、世界一高性能の大型飛行艇だったそうで、世界に一機しか現存しない機体がここに展示されています。
その大きさと迫力は一見の価値ありです。
ちなみに、特攻基地として知られる知覧は陸軍の特別攻撃隊基地
鹿屋は海軍の特別攻撃隊基地です。
鹿屋の展示物も特攻隊員の遺影とともに遺書や遺品など多数展示されていますが、知覧特攻平和会館の展示物が、特攻隊員の心情を綴ったものが多く、戦争の悲惨さが強調されているのに対し、鹿屋は自衛隊の資料館であるだけに国防の大切さを知ってもらうという意味もあるのだろう思います。
知覧に比べると戦時中に使用されていた機器類や航空機関係の展示物の質と量がはるかに上回ります。
どちらか一方にしか行けないとしたら、どちらに行くか?
迷うところですが、一般の観光コースの一部として訪問するのであれば、指宿・池田湖・開聞岳にほど近く、武家屋敷などの見どころも多い知覧がおすすめ。
戦闘機などに興味があって、特攻隊の資料も見学したいのであれば鹿屋といったところでしょうか?
知覧にも陸軍四式戦闘機「疾風」と、大破した零戦は展示されていますが・・・
なお、鹿屋の資料館の駐車場横には海軍カレーをいただける物産館があります。
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鹿屋市の空を本物のゼロ戦が飛びます。1月27日
鹿屋の零戦初飛行動画をアップしました。
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鹿屋の読み方がわからないので、カヤ、シカヤなどとパソコンで打ってみましたが出てきませんでした。郵便番号検索で調べると、カノヤシ、が見つかりました。しかしカノヤと打っても鹿屋は出ません。知っている人には当たり前のことも、知らない者にはわからないことがよくあります。固有名詞は特にそうです。かなをふってほしいと思いました。